ShioriLearns

30代前半のOLが学び直しをきっかけに少しずつ人生を上向きにしていくブログ

私がイギリスの大学院にオンラインで通うことにした理由 ①(決意編)

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こんにちは。しおりです。

私は2014年から2016年までの2年間、イギリスの大学院にオンラインで通い、教育学修士号(MA in Education)を取得しました。

当時オンラインで大学院に通うという選択肢はあまり一般的でなく、ましてや海外の大学の修士号ということになると、周囲にほぼ前例がない状態でした。

インターネット上でも、同じような挑戦をしている人にお目にかかることはほとんどなく、まさしく孤軍奮闘という状況でしたが、それでも2年間オンラインで通い続け、昨年無事修了することができました。今では孤独さえもいい思い出です。

今回は、なぜ私がオンラインでイギリスの大学院に挑戦するに至ったかについて、お話したいと思います。なお、次回は大学選び編を予定しています。

私が通ったプログラムはこちら

まずは、私が2年間通った修士課程をご紹介します。

UCL Institute of Education (MA in Education)
(ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン 教育大学院 教育学修士課程)

http://www.ucl.ac.uk/ioe/courses/graduate-taught/education-ma 

UCL Institute of Educationは、イギリスの名門大学ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)が傘下に置く教職専門大学院です。イギリスの大学評価機関であるQS世界大学ランキングでは、教育学部門において、2014年から毎年連続で世界第1位にランクされています。

同大学では教育に関するプログラムが多数開講されており、多くはオンラインでの受講にも対応しています。私が選んだのは、教育学修士号(MA in Education)というプログラムです。なぜこのプログラムを選んだかについては次回詳しくお話しするとして、今回はそもそもなぜ私が大学院に進むことを決めたのか、そしてなぜオンラインという選択肢に至ったのかについてお話したいと思います。

なぜ大学院に進むことにしたのか

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私は大学を卒業以来、キャリアの大半を教育に関わる業界で過ごしてきました。仕事柄、学校の先生や大学の研究者の方々と教育に関するお話をする機会が多いのですが、当時は自分の知識不足を痛いほどに痛感する日々でした。というのも、私は学部時代、直接教育とは関係のない分野を専攻しており、教職課程も取らなかったので、教育に関してはずぶの素人という状態だったからです。

専門知識の不足に加えて、教育に関する経験もほぼゼロでした。しいて言えば、大学二年生の時に半年ほど塾講師のアルバイトをしたのと、大学四年生の夏休みに、ニューヨークで子どもに関わるボランティアをしてきたのが全てです。

このような状態で、日々教育のスペシャリストの方々と接し、彼らの要望に応えていかなければならないことに、大変なプレッシャーを感じていました。同時に、日々子どもたちと向き合うプロの先生方と接する中で、教育って面白いな、もっと学んでみたいなという純粋な気持ちも芽生えてきました。

このようにささやかな社会人生活の中で奮闘していた2013年頃、国際社会に目を向けると、中東をめぐる国際情勢が混沌を極めていくさなかでした。当時、シリア内戦の激化やISの台頭などにより難民化した人たちが、ヨーロッパへ大移動を始めていました。当時日本でも、テレビや新聞などで、戦火の中ヨーロッパに逃れた難民の人々の様子が度々報じられていました。彼らはおおむね食糧難にあえいでいましたが、同時に教育の機会を失われたことに対しても絶望していたようでした。親たちは、子どもを学校に行かせられないことを嘆き、子どもたちは、学校で友達に会えないことを悲しんでいました。

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日本で平凡に会社員として働いていた私の元にも、そういったニュースがさざ波のように押し寄せてきました。テレビをつければ、難民の子どもたちがペンやノートを欲しがっている様子が映し出され、スマートフォンのニュースを開けば、難民の子どもたちの貧困や犯罪などに関する暗いニュースが目に飛び込んでくる、という状況でした。当然、当時の日本メディアが中東情勢ばかりを報じていたわけではありませんが、私の目に飛び込んでくるのは不思議とそのようなニュースばかりでした。

そんな中、2013年7月12日、パキスタン出身の人権活動家であるマララ・ユスフザイさんが有名な国連演説を行い、注目を集めました。「一人の子ども、一人の教師、一冊の本、一冊のペンがあれば、世界を変えられる。」という、あのあまりにも有名なスピーチです。当時まだ16歳の彼女の魂の演説を聞き、私の中でそれまで複雑に絡み合っていた糸が、一つにつながった気がしました。 

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今のままで地道に働いていくのもいいけれど、どうせたった一度きりの人生ならば、もっと直接社会の役に立てるような仕事がしたい。教育は世界の人々にとって、食料と並んで最も必要なものの一つなのだから、きちんとそれを学んで、もっと人の役に立てるような人間になりたい。

そう思ったのが、大学院に行って教育を学び直そうと思ったきっかけです。

このように言うと、とてもかっこいい動機に感じられますが、正直、このまま何となく働き続けていくことに不安を感じてもいた時期でした。会社に対しても仕事内容に対しても、ほとんど不満は感じていませんでしたが、自分にこれといった専門性やスキルが備わっていないことに対して、漠然とした不安を感じていました。もしも今後、大学院で教育について学び、自分の中に確かな専門性を育てることができれば、その後の自分のキャリアにとってもプラスになるだろうと考えました。

なぜオンラインで大学院に進むことにしたのか

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ところで、大学院に行くとなれば、普通は通学しなければなりません。勢い勇んで大学院に行くと決めたはいいものの、正社員として月から金までフルタイムで働いていた私にとって、終業後さらに大学まで通わなければならないということは、とても負担に思われました。しかも、当時はしばしば残業もあり、せっかく大学院に入学しても授業に遅れたり欠席したりするのでは意味がないとも思いました。

また、ちょうど2013年に私生活で結婚をし、夕食の支度など家事の負担を考えると、夜間に大学に通うために毎日家を空けるのは、現実的に考えて厳しいなと思いました。

そこで思いついたのがオンラインという選択肢です。

オンラインであれば、物理的にキャンパスに通う手間や時間が省略できるので、その分の労力と時間を学業に注ぐことができます。しかも、オンライン上で自分のペースで受講できるので、授業に遅れたり欠席したりという事がまずありません。また、家を空けることなく、家事とも両立しながら、自分のペースで学んでいくことができると考えました。

まさに、フルタイムの仕事を抱え、家庭もある社会人にとっては、この上ない選択肢に思われたのです。

というわけで、オンラインで通える大学院に絞って学校選びを始めました。

しかしいざ大学院探しを始めると、色々な問題や発見がありました。次回は、学校選びの部分について、詳しくお話したいと思います。