ShioriLearns

30代前半のOLが学び直しをきっかけに少しずつ人生を上向きにしていくブログ

フランス語が話せなくてもフランス留学をおすすめしたい5つの理由【後編】

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こんにちは。しおりです。

前回の記事に引き続き、フランス語が話せなくてもフランス留学をすることのメリットを、実際に行ってみてどうだったかの検証を織り交ぜつつ、ご紹介したいと思います。

【フランス語が話せない方にもフランス留学をおすすめする理由】

① 英語だけで修了できるプログラムが増えている(前編)

② フランス語という世界的に重要な言語を学べる(前編)

③ インターンシップを通して実践的な学びが積める

④ 日本とも英語圏とも異なる新たな文化圏に身を置くことで、視野を広げられる

【おまけ】 人生の勉強になる

 

今回は後編として、上記の③と④、ならびにおまけ編をみていきたいと思います。

③ インターンシップを通して実践的な学びが積める

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フランスではインターンシップ(スタージュ)がとても盛んです。

フランスの教育機関は実学主義の傾向が強く、企業や団体でのインターンシップをプログラムの一環として義務付けているところが多くあります。

期間はプログラムによってまちまちですが、大体最低でも3ヵ月、長くて一年(つまり最終学年がまるごとインターンシップ)など、まとまった期間を設けているところが多いです。

私は今回パリ第五大学の修士2年目に編入学したのですが、1年間のうち、約半年をインターンシップに費やしました。実習先は、パリ市内の小学校を自分で探し、面接などの選考を経て、インターンとして採用して頂きました。私の場合、幸いなことに実習先に恵まれ、実りあるインターンシップ生活を送ることができました。世界中から集まった子どもたちと一緒に学び、彼らの成長を見守る経験を得られたことは、私にとって一生の財産となりました。
また、教室内での指導実習だけでなく、複数のクラブ活動に関わらせて頂いたり、校内研究にも関わらせて頂いたりなど、様々な角度から教育について学ぶことができました。

このインターンシップでの経験は本当に濃密で、こちらのエントリーでは語りつくせないためまた改めて書かせて頂きますが、正直大学院での講義よりも何倍も大きな学びを、私はこのインターンシップから得られたと思っています。

これから社会に出ようという大学生のみなさんはもちろんのことですが、キャリアチェンジを考えている社会人の方や、現在のキャリアでのステップアップを考えている社会人の方にも、実践的な学びを得られるフランス留学を是非お勧めしたいと思います。

(※ただし、異国でのインターンシップ探しは時に困難を極めます。私の苦労話については、今後公開していきたいと思います)

ちなみに、ビジネス分野でインターンシップをお探しなら、余計な苦労をせずとも、日本人学生向けのインターンシップ斡旋プログラムがちゃんとあるようですので、こういったプログラムを利用するのもありだと思います。

イノベーションインターンシップ100」(在日フランス大使館主催)

https://jp.ambafrance.org/article10141

2018年度の募集情報はまだアップデートされていないようですが、ご興味のある方はこまめにチェックされるといいと思います。

④ 日本とも英語圏とも異なる新たな文化圏に身を置くことで、視野を広げられる

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フランスは、私がこれまでに滞在したり旅行したりしてきたどんな国々とも異なる、特殊な国でした。カルチャーショックは星の数ほど経験しましたが、中でも代表的なものをいくつかご紹介したいと思います。

1.フランスで一番偉いのは労働者

フランスでは労働者が強く、偉く、そして守られています。

日本社会ではお客様至上主義のような風土がありますが、フランスでは真逆です。これが何を意味するかというと、顧客(サービスを受ける)側としては、時につらいものがあります。

例えば、アパートの扉が壊れて修理業者を呼んだとしても、指定した日に来てくれない。時間は守らない。約束したサービスを提供してくれない。説明の内容が日によってころころ変わる。相手のミスであっても、決して謝ってくれない、等々。日本的な常識では考えられないことですが、フランスではこれらのことは、ごく普通なことです。
なぜなら、フランスは、労働者たちが自由を勝ち取った国だからです。フランス人は何といっても、革命を起こした人々です。そして、革命を起こしたのは庶民であり、労働者です。
それがフランス社会というものなんだ、と理解するまでに私はしばらくの時間を要しましたが、日本とは真逆の価値観に身を置くことで、人としての幅を広げることができた気がします。

2.フランス時間は、緩急が大事

フランスと日本の社会を比較したとき、次に大きな違いを感じるのが時間感覚です。

フランス人にとって最も大切なのは、自分の時間、そして家族との時間です。
多少仕事が疎かになろうが、プライベートの時間を死守することが、多くのフランス人にとって最大の関心事です。

約束の時間には平気で何十分も(時に何時間も)遅れてくるフランス人ですが、労働時間に関しては、考えられないほどにシビアです。
例えばスーパーでは、閉店20分前を過ぎると入店を断られます。一度近所のスーパーで、閉店15分前くらいのタイミングで強引に入店した買い物客が、店員にものすごい剣幕で叱られているのを目の当たりにしたことがあります(怖)。また普段ものすごく穏やかで優しそうに見える方でも、終業間際のタイミングで何か新しいタスクを依頼されたりすると、鬼のような形相になったりします。

このようなフランス人の時間間隔に触れ、どちらが良い悪いという問題ではなく、自分の生活を見直すきっかけとなったのは良かったと思っています。

3.フランス語圏ならではの民族構成

前回の記事でもご紹介したとおり、フランス語圏というのは非常に広く、文化的にも多様な地域圏です。しかし日本から見ると地理的にも文化的にも遠くに位置しているため、日常生活の中でそれら国々について意識することはあまりないかもしれません。ベルギーやスイスといったヨーロッパの国々ならまだしも、アフリカや太平洋、中近東の国々について、普段どれほど意識することがあるでしょうか。

フランスに暮らしていると、これらフランス語圏の国々をとても身近に意識するようになります。フランスは、これら国々から移民を多く受け入れているため、特にパリなどの大都市では彼らの姿をよく見かけます。また、特にアフリカ系移民の方々は、フランスに移民しても従来の生活様式を変えず、彼らの文化に誇りを持って暮らされています。その文化の多様性と美しさには、常に驚かされます。例えばパリの街中を歩くアフリカ人女性はよく民族衣装を着ているのですが、原色の大地の色をした民族衣装に身をまとって悠々とパリの街を歩く彼女らの姿は、とても美しく、つい見とれてしまいそうになります。

【おまけ】 人生の勉強になる

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ここまでフランス留学のメリットをご紹介してきました。デメリットとも言える内容も併せてご紹介して来ましたが、私は一年間フランスで生活をして、ネガティブな体験からさえも、本当に多くの事を学んだと感じています。

フランスで生活していると、本当に色んな人と日常的に接します。理不尽な思いや悔しい思いをすることは多々ありましたが、私はそこから処世術を学んでいったり、相手を許すことを覚えたり、人間としてのキャパシティを広げることができたように思います。(と言うと聞こえが良いですが、現実は常に自分の中の沸点との戦いでした)

まとめ

私は一年間のフランス留学を通して、社会人としても、また一人の人間としても、大いに成長することができました。綺麗ごとばかりではなく、大変なことも多いフランス留学ですが、ネガティブな状況からさえも学ぼうとする姿勢を持つことで、一生ものの収穫を得ることができると思います。

職業人として、また一人の人間として成長されたい方には、ほろ苦くも実り多い、フランスへの留学を是非おすすめしたいと思います。