ShioriLearns

30代前半のOLが学び直しをきっかけに少しずつ人生を上向きにしていくブログ

フランス語が話せなくてもフランス留学をおすすめしたい5つの理由【前編】

 

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こんにちは。しおりです。

30代OLの私が挑戦する様々な学びについてシェアしていくこのブログですが、まずは直近の出来事であるフランス留学について振り返っていきます。

今回は、昨年までフランス語力がほぼゼロだった私がパリの大学院へ留学してしまった経験をもとに、フランス語が話せなくてもフランスへ留学することのメリットを検証してみたいと思います。

2017年現在、日本人学生の留学先といえばやはり英語圏が根強い人気を誇っていますが、治安等の懸念はあれどフランスも依然として根強い人気を誇っています。

しかし、私のように元々フランス語を学習したこともなく、フランスという国にそこまで縁がなかった人間にとって、フランス留学というのは敷居が高いものです。

フランス人のプライドの高いイメージや、観光客に対する冷たい態度等々……何かしら近寄りがたい印象を持たれている方が多いのではないでしょうか。さらに近年ではシリアをはじめとする中東からの難民問題やテロ問題、スリや強盗など、日本でも連日暗いニュースが報じられています。

しかしそれらのネガティブ要因や、フランス語を話せないというハンディキャップを十分に考慮した上でも、私はあえてフランスへ留学することを選びました。

今回は私がフランス行きを決断する上での鍵となったフランス留学の5つのメリットを、実際に行ってみてどうだったかという検証を織り交ぜつつ、ご紹介したいと思います。

英語圏以外の留学にちょっと興味があるけど語学力が伴わないから無理、と思われている方や、逆に新しい言語や文化を積極的に学びたいというチャレンジャーの方には参考になる情報をお届けできると思いますので、どうぞお付き合いください。

(とは言え現地語を習得しない状態での留学には当然苦労もあります。公平な視点をお届けするため、苦労編も今後公開したいと思います。)

【フランス語が話せない方にもフランス留学をおすすめできる理由】

① 英語だけで修了できるプログラムが増えている

② フランス語という世界的に重要な言語を学べる

③ インターンシップを通して実践的な学びが積める(後編)

④ 日本でも英語圏でもない新たな文化圏に身を置くことで、視野を広げられる(後編)

【おまけ】 人生の勉強になる(後編)

 

ではそれぞれについて詳しく見ていきます。

① 英語だけで修了できるプログラムが増えている

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何を隠そう、これが渡航時にフランス語力ほぼゼロだった私が、フランスで修士号を取得できたカラクリです。

これがなければ私の場合、そもそも留学先としてフランスを検討することが出来ません。(笑)

現在フランスでは英語で学位を取得できるコースが増えています。INSEADMBAなどは最も有名ですが、HEC経営大学院やESSECなど、MBA留学を目指されている方なら一度は名前を目にしたことがあると思います。これら大学では、近年英語のみで受講できる学位コースを多数開講しており、世界中からの留学生を受け入れています。

 MBA以外の専攻においても、英語で学位を取得できるコースは増えています。

フランス政府留学局のウェブサイトによると、2017年8月現在、部分的にでも英語で受講できるコースはフランス全土で1297コース存在するそうです(大学のサマースクール等 短期コースも含む)。

うち、100%英語で受講できるコースに限定しても、977ものコースが開講されていることがわかります。

専攻分野別に見ると、経営関係のコースが目立つものの、非常に幅広い分野のコースが存在します。やはり多いのは食文化、ファッション、建築、芸術関連のコースです。

一般的に、フランス留学を志すような人たちの多くはこれら分野のいずれかを目指しているのでしょうね。

でも、これまではフランス語でしか受講できなかったこれら分野を今後は英語で受講できるとなれば、日英バイリンガルの方々には朗報です。

(失礼ながら)意外だと思ったのが、人文系・社会系のコースが多くを占める中、コンピューターサイエンスや情報科学といった最先端の学問分野も存在感を放っていることです。考えてみればフランスは元々数学大国なので、当然の流れと言えばそうなのかもしれません。理系で見ると、他には化学やバイオ、エンジニアリング関連のコースが英語で開講されています。

さらに、政治学や法学など社会学系でも英語での開講が相次いでオープンしているようですので、大学におけるかなり広範な専攻分野が英語で網羅できていることになります。

もはや、英語+専攻分野を同時に学びたければ英語圏へレッツゴー、という黄金式が崩れかねない事態です。

ちなみに、私は教育学分野の修士課程を専攻して来ました。正確に言うと、「教育工学」といって、デジタルラーニングを研究する分野です。私が今年修了したのは、こちらのプログラムです:

パリ第五大学 学際研究センター(Centre de Reccherche Interdisciplinaire)主催

M.Sc. in Educational Technology(EdTech Master)

では、一年間専攻してみて実際に100%英語で受講できたかというと、残念ながら私の時は100%英語という訳にはいきませんでした。

これは、プログラム自体の問題というよりは、どちらかというと事務的な問題(事務局側と教授側の連絡ミス等)によるものと思われるのですが、教授側に英語で授業をしなければならないという認識が伝わっておらず、途中までフランス語で平然と授業が行われたり、授業自体は英語であってもスライドや配布資料は全てフランス語であったり、といったことはよくありました。

また、一部の選択科目はそもそもフランス語のみの開講であったり、大学側から参加を勧められた外部セミナーや学会は当然全てフランス語であったり、という状況もありました。(まぁ外部のセミナー等については、フランス語圏に留学するのですから当然のことですが)

私は逆にこれらをフランス語に触れられるよい機会と捉えましたが、本当に英語しか使いたくないという方にとっては、つらい時間になるものと思われます。

ただ考慮すべき点として、私が参加したプログラムは、開設されてまだ数年しか経っていない新しいプログラムであったため、言語環境に限らず色々な面が発展途上でした。一方、INSEADなど他大学のプログラムでは英語環境が徹底されていると聞きますので、大学によって言語環境は異なると思われます。ご不安な方は、事前にメール等で詳しく問い合わせされることをお薦めします。

言語環境としてはそんなところでしたが、一年間こちらの修士課程にお世話になり本当に様々な収穫がありましたので、今後別の投稿を設けて詳しくお話ししたいと思います。

② フランス語という世界的に重要な言語を学べる

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この記事を読んでくださる方は必ずしもフランス語に馴染みのある方々ばかりではないと思いますので、この点についてお話する前に、まずフランス語の国際的な重要性について簡単に触れておきたいと思います。

近年、世界言語として英語がさらに存在感を増しており、加えて中国語も(特に日本では)注目を浴びていますが、フランス語も依然として世界的に重要な言語の一つです。

在日フランス大使館によると、現在世界のフランス語母語人口は約2億2000人に上るそうです。この人口だけ見ると、英語や中国語に比べて随分少ないと感じられますが、注目したいのは話者人口ではなく、むしろその分布です。

現在フランス語は世界の36ヵ国において共通語に制定されています。これは英語の63ヵ国に続き、世界二位です。また、分布域を見ても、ヨーロッパやアフリカ、太平洋、カリブ海、カナダ、南米の北部など、世界のあらゆる地域にフランス語圏が分布しています。これだけ広範な分布を見ると、フランス語圏に日は沈まないと言ってもまさに過言ではありません。

さらに忘れてはならないのが、上記はあくまでもフランス語を公用語とする国々の話ですが、世界中にはそれ以上に多くのフランス語コミュニティを擁する国々や、フランス語学習者を抱える国々が存在するという事実です。

言うまでもなく、フランス語はヨーロッパ圏内で盛んに学ばれている言語です。国際フランコフォニー機構によると、フランス語は現在EU加盟27カ国の間で2番目に広く学ばれている言語だそうです。また中東や東南アジアでも、フランスの旧植民地圏があるなどの歴史的な経緯から、フランス語学習熱が高いようです。パリ滞在中も多くの東南アジア系の留学生や、中東系の移民の方々を見かけました。

フランス語学習者が多い国といえば、日本もそうですね。恐らく、大学の第二外国語でフランス語を開講していない大学は、全国的に見ても少数だと思います。書店の洋書コーナーなどを見ても、英語に次いで多い外国語の書籍は、やはり中国語でもドイツ語でもなく、フランス語書籍です。

つまり、フランス語を学習していれば、世界に分布する2億2000万人の母語話者に加え、世界中に散らばるこれら星の数ほどのフランス語話者や学習者の人々と、コミュニケーションを取ることができるようになるというわけです。

さらに、フランス語は国連公用語かつオリンピックの公用語でもあるなど世界的な地位が高く、また経済的に見ても、アフリカ諸国など今後経済発展が期待される国々がフランス語圏に属していることから、我々日本人も今後学んでおいて損はない言語と言えるでしょう。

ではフランス語の重要性に触れたところで、元々フランス語力がほぼゼロだった私が一年間のパリ留学を経て、実際どれほどのレベルに達したかについて振り返りたいと思います。

私の場合は、一年間のパリ生活を経て、一応フランス語だけで日常生活が(若干苦労はしつつも)問題なく営める程度にはなりました。

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要するに日常生活レベルです。

これで一年間フランスの大学院に留学していたなどと言ったら、少しフランス語がわかる方なら恐らくびっくりされるであろう程度だと思います。(笑)

しかし私は大学院で自分の本来の専門分野を追求するかたわら、夜のごく限られた時間を使ってフランス語学習に勤しんでいたタイプの人間ですので、一年間の達成度としてはこんなものかなと思っています。

実際、一年間フランスに留学してどの程度のフランス語力に到達するかは、個人の努力や生活環境、専攻分野などによって大きく左右されるため、一概には言えません。

語学留学で行かれる方はフランス語だけを年中学習することになるのでしょうから、成長スピードは非常に速いと思われます。一方、私のようにフランス語やフランス文化に直接関わらない分野を専攻する院生や研究者に関しては、フランス語の到達度に個人差が出やすいです(そもそも、フランス語を全く学習しないで何年も過ごされるツワモノもいます)。
実際私の周りにも、一年間生活してみてフランス語力の成長はほぼゼロ、という外国人留学生が何人かいました。

私はせっかくフランスに行くのであればフランス語も学習したいと思っていましたので、到着後の半年間はフランス語講座に通いつつ、自宅学習も組み合わせてマイペースにフランス語を学習しました。

ちなみに私が通った講座は、パリ市主催のフランス語市民講座です。この講座については色々と書きたいことがあるので、また別のエントリーを設けてご紹介したいと思います。また自宅学習の部分についても(参考になるかわかりませんが)追々お話していきたいと思います。

ちなみにここまでお読みになって、私の一年間のフランス語達成度のレベルにがっかりなさった方には朗報です。

もしもお読みくださっている方の中にフランス語を本気で学習したいという方がいらっしゃれば、どうかご安心頂きたいのですが、フランスでは例えパリのような都会であっても生活圏に一歩足を踏み入れたとたん、完全なるフランス語圏になります。

英語など、一言も通じなくなります。(汗)

フランスを観光されたことがある方は、レストランやホテルのような観光客向けの施設だと大体英語が通じるので、逆に英語が通じすぎて拍子抜けしてしまった経験すらお持ちかもしれません。しかしスーパーや郵便局、役所や警察署など、生活者を対象とした施設では、驚くほどにフランス語しか通じません。そのため生活をしていく上では、どうしても最低限のフランス語を覚えるしかありません

なので、フランス語環境に自らを追いやってまで言語を身に付けたいというストイックな方には、フランス留学、とてもお勧めです(笑)。

というわけで、(去年の私のようにフランス語力がほぼゼロであっても)留学することでフランス語を身に付けられるか?という点については、努力次第でいくらでも学べる(ただし本人のやる気次第)ということになると思います。

 

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ちなみにここからは語学学習に関連するこぼれ話をひとつ。フランスの大学には現在世界中から留学生たちが集まっていますが、フランスに留学を志すような学生たちは大抵英語も話せるため、実は英語学習の環境としても非常に良いということを追記しておきます。しかも、周りはみな英語ノンネイティブの学生ばかりなので、英語を学習中の方であっても気後れせず、自信をもって周囲と英語でコミュニケーションを取る習慣を身に付けられると思います。

一方、英語圏からの留学生だってたくさんいますので、その気になれば彼らに英語を習うことだって出来るでしょう。実際私の周りの外国人留学生の中には、フランス語よりむしろ英語を上達させて帰っていく人がいました(笑)

英語力を高めたい人も、フランスでの留学を一度ご検討されてはいかがでしょう?一度に二つの言語を学べて、一石二鳥かもしれませんよ。

 

それでは今日はこのあたりで。

後編では、メリットの③と④、ならびにおまけ編について検証していきたいと思います。